スタッフブログ

2019.05.21更新

「普通」って何?
東京大学先端科学技術研究センター特任研究員 綾屋紗月氏の講座を受講しました。

「当事者研究」という技法を作り上げ、発達障害と診断されている人々の研究をつづけ、

企業や学校さまざまな分野の人々と共同で、それぞれ快適なコミュニケーションデザインを研究されています。

ご本人も自閉スペクトラム当事者です。

小生、この様な講座に出席すると、講師の目の前の席が空いている事が多く今回も最前列の席が空いていました。そこへ着席。

「普通」とは何なのか。私自信も、子供の頃から何かしっくりしない、

人間関係に疑問を感じ、サラリーマンをやめ、大病院をやめ、今1人ぼっちで、受け付けの方のお手伝いを受け、治療院を業としています。

明治の文明開化?以後、日本は西洋的価値観や社会構造、教育など、欧米一辺倒の価値観を国民に押し付けて来ました。

正常―異常・善―悪・上―下・早いー遅い・優秀―劣・金持ちー貧乏 等、多くの価値、理念の基準が二項対立による他者との比較によって成り立つ様になってしまい、

多数の理論が優先され、どんどん不安が増大し「和」の法則を忘れてしまっている様に思います。

今回は「人間とは何か」を真剣に考えさせてくれた講義でした。

研究者や当事者も多数出席され「コミュニケーション障害」「発達障害」と決めつけられてしまう人々が何を感じ、何を思い、何をしたいのか?が、ちょっと解りました。

1人1人みんなちがう。その違う事に素直なだけで、私の気がつかない、とんでもない情報を彼らは一瞬にして受け取ってしまう様です。

その莫大な情報の中から今一番重要な事を瞬時に見つけて、発信するという事は大変な事ではないでしょうか。

綾屋講師もラジオ出演等ではアナウンサーとの会話が出来ず、手話で会話をしたそうです。今日も聴講者の質問を

メモを取り、メモを見ながら、質問を理解している様でした。

我々の聞こえない廊下人の声と、教室の空調音、生徒の質問、ノートをめくる音、ペンのすべる音、etc…すべての耳への情報が同一レベルで脳に入ってしまうのではないでしょうか。

聞く(耳)のではなく、メモ(目)を見ながら、情報の質を<耳から目>に変え、瞬時に話をされていました。

かなりのストレスに打ち勝ち、言葉で返答されたのだと思います。

目の前の席では、遠くからの席では解らない、顔の表情や目線、手元で速記している様子等すべてが解るので大変勉強になりました。

「普通」と違うといって他を差別、排除してしまう、相手が普通と考えたら我々は異常とみえますよ。

多数が優位 とする安心感はもうやめなくてはいけません。多数とは何なのでしょうか。本当に多数なのでしょうか。

普通と思って安心してはいけません。普通でいる事にクタクタになります。

多数の一生懸命生きている人々の姿を教えていただきました。

直接、皆さんのお話しを聞けてちょっと幸せな気持ちになったひと時でした。

綾屋先生、これからも研究を続けて色々な事を教えて下さい。

医師や教師はすべて多数の価値観が解らない人を自分達の都合の良い様に説明していただけなのです?私も!

人間関係は「相互作用」です。良いも悪いも、普通も変もありません。「変な人」と思ってしまうあなたが変なのかも?

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****凹んだらきっと誰かが空気を入れてくれるから!****
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――――――――――せな整骨院・鍼灸院―――――――――――

投稿者: せな整骨院・鍼灸院

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