角川財団と朝日新聞社の共同企画による連続シンポジウムの最終回
「激動する世界と宗教」③(宗教と生命(いのち))を聴講しました。
想っていた通り、佐藤優の知性と迫力にはビックリ!!
・池上彰と佐藤優の台本ない対談
・島根大学医学部で教鞭をとる宗教学者、安藤泰至氏の講演。
・人工知能の研究者ドワンゴ人工知能研究所所長の山川宏氏の講演
・日本文化研究の第一人者、松岡正剛氏を座長とした、池上彰氏佐藤優氏安藤泰至氏山川宏氏のパネルディスカッション日本の最高知性がそろって生命(いのち)や宗教、こころについて語り合いました。
教養が高すぎて中々ついて行くのが大変でした。
台本なしのイベントで松岡氏と山川氏がケンカになるのではないかとドキドキしました。
佐藤氏からロシア大使館時代の話や拘置所生活の話、スーパーコンピュータ研究での補助金不正により現在巣鴨拘置所にいる友人のあの人の話‥等、政治の裏側の一般人の知りえないリアルな話がドンドン飛び出しました。
キリスト教徒の佐藤氏は、宗教をあまりご存じでない囲碁のソフトで人間をヤッツケタAI研究の山川氏とは、かみ合う話が少ない様でしたがそれぞれの立場で生命やこころを考えている、人間の多様性に感動しました。
パラダイムが違うと同じ事がまったく違って映ります。佐藤氏は共通する言葉の定義がないと議論や人間の理解が
不可能で現在の世情不安の原因の一つがことばの違いや曖昧さが根底の問題にあると冒頭に提唱していました。
自分がどのような立場で話をするのかプロテスタントなのかカトリックなのか、はたまたイスラム教。
どの辞書を拠り所として言葉の意味をどう解釈しているか。
池上彰氏と語彙の定義を確認して、議論を始めていました。
その通り共感です。広辞苑と新明解国語辞典では同じ言葉でも解釈説明が違っています。
どちらが正しいのでしょう?どちらも間違えでは有りませんが同じでも有りません。
安部総理大臣の話が野党とかみ合わないのは辞書のレベルが違うためです。
言葉の解釈が全く違うのでお話になりません。他国との○○について同意、一致したと発表しますがまったく理解が違うので後で問題ばかりおきます。
まったく理解がされていないのに都合のいい一致という意味不明な言葉でごまかしているからです。
結論の出ない、難しい問題ですが、議論する事の楽しさ、難しさをたっぷり味あわせて頂きました。
アットいう間に六時間が過ぎていました。






