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2015.07.23更新

第56回 日本肺癌学会学術集会映画「ぼくたちの家族」を観て考える!に

参加させていただきました。肺癌治療の専門家が手術や薬の研究発表をするのではなく患者と家族について考えるという画期的な公開講座です。

癌と診断され突然余命1週間と告知された家族の様子を淡々とつづった映画です。

原作者早見和真が母親の癌を知らされた時の実話をもとにつづった物語です。

大げさな演出はありません。

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郊外の一軒家に住む平凡な4人家族。ある日、母に脳腫瘍が発見され、余命1週間を宣告されてしまう。

取り乱す父、言葉をなくす長男、冷静を装うとする弟。

昨日まで元気だった母と家族に突然訪れた事件を機に、普通の家族に潜んでいた秘密、本音を表面化させていく。

そして男たちは「悪あがき」を決意する…。実話から生まれた、誰もがいつか出会う“真実”の物語です。

ドキュメンタリーの様な映画ですが。泣けました。笑えました。考えさせられました。教えられました。

学会長の弦間先生は医師を育てる為に医学生とこの映画を観るそうです。
そして学生と意見交換するそうです。
先生が40才の時、自分の父親が肺癌になり最高の治療をしたつもりだったが、

父親が後に家族に語ったのは、息子(弦間先生)が歩けなくなった癌の父親を背中におんぶして旅行に連れて行ってくれた事が人生最高の幸せだった。」という事だったそうです。

先生は治療が大成功して元気になったはずの父親を旅行に連れて行ったら少しの坂道も歩けない状態だったそうです。

癌は治したが父親が歩けなくなっているのを知らなかったそうです。

治療よりも「おんぶ」が父上様を幸せにしていたことを知らされたそうです。辛い治療を受けている患者の気持ちが解っていなかったのです。

40才にしては始めて医療とは何かを知らされたと話しておられました。トークセッションの各氏の生の声は現代医学では考えない「病気」をみない「人間をみる」という本来の医学への熱いおもいでした。

弦間先生の様な人間に目をむけた医師が大勢になってくれる事を祈ります。

どっこい日本にはまだまだすばらしい患者と信頼できる医師がいらっしゃいました。

病気や薬・治療の話をしない、患者や家族の事のみを考える学会は始めてでした。

画期的な出来事ではないでしょうか。当然、スポンサーになっている製薬会社もありませんでした。

地味な会場でコジンマリとした、暖かい学会でした。先生方の会費のみで会員の先生方が運営したのだと思います。

参加費用も無料でした。学会長の弦間先生はエライ!!!

映画「ぼくたちの家族」を観てみませんか!

トークセッションのパネリスト、作家・作者 早見和真氏 久光重貴選手(湘南ベルマーレ)応援します!

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投稿者: せな整骨院・鍼灸院

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